川を知る

川を知ることはアユが釣れるかどうかを左右するものとなる。いわゆるポイントをつかむかどうかだ。

石アカを見る

アユは成長と共に、川石に付いた藻を食べる。この藻を石アカとか苔と呼んでいる。
石アカは、付き始めた新しいアカ→茶褐色の本アカ→腐ったアカ→増水台風などでアカが流されアカなしとなる
増水などでアカがなくなった川は石が白っぽく見えるが、必ず石の裏側には残りアカなるものがあるので、やがてアカは繁殖し始めます。

増水した後、3日間ほどすると濁りとともに水位が下がってきますが、残っていたアカを探してアユが集まってくるので、大きな石や岩の裏側などはポイントとなります。また、残りアカがある流れにも増水後はポイントとなります。

鮎に憑かれて六十年

ハミ跡を見る

アユの口は櫛状の歯があるので、アカを食べるときにアカをそぎとったような跡ができます。これをハミ跡と呼んでいます。ポイントとなるハミ跡は、どちらかというと、比較的大きな石の上流側とか周りの石が黒く見えている。
水中はなかなか見にくいので、偏向グラスをかけると水の中が見やすい。

時には水中メガネを持ってゆきそーっと川の中をのぞいて見る。ハミ跡がある場合も、まったくアユの姿が見えないこともある。まったくアユのいないところでおとりを泳がせていても弱るばかりで釣りにならなくなります。
水中メガネは根掛かりしてどうしても針を外しに行きたい場合にあると便利なので一つは用意しておきたい。


川の流れの種類を知る

アユと日本の川
チャラ瀬なんて言葉は釣りをしたことのある人しかあまり知りません。
流れには、瀬頭、瀬肩、吸い込み、瀬わき、ざら瀬、荒瀬、流心、瀬尻、淵、トロ場、深瀬、などの呼び方があります。
川は速い流れの瀬からゆるい流れの淵の繰り返しで流れています。

トロ場:   緩やかな流れ

瀬尻:   荒瀬を下ると瀬が浅くなるところ

淵、深瀬: 深いところ

荒瀬:   傾斜がきつくなった大きな石にあたって流れに起伏ができる瀬

瀬頭:   トロ場から流れが速くなって瀬に入る境

瀬肩:   瀬頭の両岸側

吸い込み: 瀬に入った流れが絞られてくる流れ

流心:   吸い込みから川の流れの中心あたり

ざら瀬:  瀬わきが少し広くなったような瀬

流れの画像クリックで動画再生

 

 

 


釣れる場所を流れごとに紹介

瀬の流心は水深があり比較的大きなアユがいますが、釣られやすく、数は少ない。

瀬わきはあまり釣れないと思われがちですが、茶褐色のいい石アカがあるのでポイントとなる。

荒瀬は、十分成長したアユがいる。大石の裏側は流れがゆるくなるので夏本番には狙える場所。

チャラ瀬といわれている水深はひざ程度。この瀬でもアユが結構釣れる。

瀬尻で、淵に入る手前のところはカケアガリとよばれている。瀬尻ではおとりを止めていると野アユが突っかかってくる。

トロ場は横に走らせるか泳がせ釣りで釣る。元気なおとりで一気に走っていくようなおとりが良い。

1日20尾で鮎釣りが楽しくなる 激流荒瀬からトロ場、チャラまでの攻略法

川の環境変化

鮎釣り、友釣りは川の環境変化により、鮎釣りの釣果も大きく変わってきたようにも思います。

中学生の時の川にはダムがなかったので、水中めがねで向こう岸まで見えるほど透明度がありましたが、ダムが出来てからは透明度は一気に落ちてしまったような感があります。

ここまでわかったアユの本―変化する川と鮎、天然アユはどこにいる?
ダムや河口堰にの建設において鮎の数が年々減少していったような気もします。堰が出来る前は川岸から見釣りができるほど、鮎がたくさんいました。

天然遡上が少なくなったので、放流鮎を釣っているのが現状でしょうか。